2019年2月17日(日)

臨海副都心に大型クルーズ船の停泊拠点 五輪にらみ整備

2013/9/25 6:00
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東京都は国内外から訪れる大型クルーズ船の停泊地として、新たな客船ターミナルを臨海副都心に整備する方針を固めた。クルーズ船の大型化により、晴海にある既存の客船ターミナルに入れないケースが続出し、観光客誘致の機会を逃していることが理由だ。完成すれば臨海副都心の観光や商業の活性化につながりそうだ。東京の新たな玄関口として2020年東京五輪までの完成を目指す。

現在、クルーズ船の停泊地としては晴海客船ターミナル(東京・中央)がある。ただ、近年は世界的にクルーズ船が大型化。水面から橋桁までの高さが52メートルあるレインボーブリッジをくぐることができない船が増えている。その結果、全国的にクルーズ船の寄港が増える中で東京港は横ばいが続いている。

都が整備する新客船ターミナルは、全長300メートル超の大型船が停泊できる岸壁を備えた施設。ターミナルビルには出入国管理や税関などのスペースも設ける。場所は日本科学未来館や大江戸温泉物語などがある臨海副都心の青海地区が有力視されている。

ボイジャー・オブ・ザ・シーズは大井水産物埠頭に停泊した

ボイジャー・オブ・ザ・シーズは大井水産物埠頭に停泊した

整備費用は100億円以上になる見通し。都は港湾整備の計画を今年度中に見直し、来年度から詳細な場所の調査や設計などに入る。

今年4月に初めて東京港に寄港した大型客船「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ」は、暫定措置としてレインボーブリッジの外側にあり、普段はエビなどの荷揚げをする大井水産物埠頭(東京・大田)に停泊した。ただ同埠頭は陸上交通が不便なことや、原則土日しか使えないという問題点があり、客船の寄港には本来適していない。

現在の晴海客船ターミナル一帯は東京五輪開催時には選手村となり、一般の立ち入りが制限される。寄港が増えそうな時期に客船ターミナルが使えない事態となる可能性が高いことも、新ターミナル整備計画の背景にある。

クルーズ船の寄港は観光や消費の面で経済効果が大きい。特に近年の大型クルーズ船は数千人の乗客が乗り込むことができ、寄港1回あたり数億円の経済効果があるとの見方もある。都は観光地として人気が高く公共交通も整っている臨海副都心(お台場)に新ターミナルを建設すれば経済効果が大きいと判断した。

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