中部電、伊勢湾パイプラインが9月に稼働 LNG戦略が前進

2013/8/30付
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中部電力は伊勢湾を横断する液化天然ガス(LNG)パイプラインを9月に稼働する。三重県川越町の川越火力発電所・LNG基地と、対岸にある愛知県知多市の知多地区LNG基地がパイプラインで結ばれ、火力発電所向け燃料供給が可能になる。調達や運用の柔軟性が高まり、中部電のLNG戦略が前進する。

伊勢湾横断パイプラインは中部電と東邦ガスの共同事業として2008年に着工。両社が海底トンネルを建設し、それぞれパイプライン敷設を進めてきた。

中部電のパイプラインは長さ約13.3キロメートル。川越側から知多側にガスが流せる。中部電は知多側に、知多、知多第2、新名古屋の3カ所のLNG火力発電所を持つ。川越側に比べて発電出力が大きく、より多くの燃料を要する。だが、LNGの調達は長期契約が主体。急な需給変化には対応しづらいが、パイプラインで結ぶことで、川越側の余剰燃料を知多側に回すなどの調整ができる。

中部電は併せてLNGタンクや桟橋も増強。パイプラインの投資額は非公表だが、関連事業全体で800億円前後と見られる。東邦ガスのパイプラインも今秋稼働する。

中部電は一方で、大阪ガスと共同で三重県四日市市と滋賀県を結ぶパイプラインも建設中。17年をメドに米国産LNGの輸入も始める。複数の調達手法や供給経路を組み合わせることで、安定した供給体制構築を狙う。

(中川渉)

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