2019年3月19日(火)

震災を生き抜く現金・貯蓄 被災者に学ぶ備え方

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2013/8/24 7:00
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 震災への備えは様々あるが、中でもお金は被災直後にどれくらい必要だろうか。銀行が使えないこともあるし、現金の用意は欠かせない。東日本大震災の被災地で起きたことを参考に、震災を生き抜くお金の備えを2回にわたり考える。

「家族4人の生活資金として現金と貯蓄で120万円用意していた。おかげで避難生活を乗り切れた」。福島県南相馬市に住むファイナンシャルプランナー(FP)の佐藤光一さんは、半年ほど続いた避難生活をこう振り返る。

自宅は福島第1原子力発電所から22キロほど。避難指示が出された20キロ圏に近く、震災後、食料などの確保や他地域への避難費用が必要になった。このケースで考えてみよう。

■カードは使えず

東日本大震災後、食料を求めコンビニエンスストアには長蛇の列ができた(2011年3月13日、仙台市)

東日本大震災後、食料を求めコンビニエンスストアには長蛇の列ができた(2011年3月13日、仙台市)

2011年3月11日午後2時46分、震災発生時に佐藤さんは近所を散歩中だった。倒壊の恐れのある塀や電信柱に近寄らないように歩き帰宅。幸い家屋に大きな被害はなかった。

まず手を打ったのは水の確保だ。当初は水道が使えたため、飲み水を鍋ややかんにできる限りためた。すぐに断水したので、効果は大きかった。幸運だったのは電気が途絶えなかったこと。冷蔵庫で冷凍したおにぎりを食べ、テレビのニュースを見て夜を明かした。

翌12日朝、テレビで近所のスーパーが再開したことを知る。買い出しに出かけると行列ができていた。価格は普段通りだが、クレジットカードは使えず支払いは現金のみ。購入制限はなかったので、弁当や菓子、カップ麺など約4000円分買い込んだ。

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