福島第1、汚染水タンク周辺に高線量の水たまり
毎時100ミリシーベルト

2013/8/20付
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東京電力福島第1原発の地上タンク(右上)周辺で見つかった汚染水の水たまり(19日)=東電提供・共同

東京電力福島第1原発の地上タンク(右上)周辺で見つかった汚染水の水たまり(19日)=東電提供・共同

東京電力は19日、福島第1原子力発電所の原子炉の冷却に使った後の汚染水を貯蔵するタンク周辺で水たまりが見つかり、真上約50センチで最大毎時100ミリシーベルトと非常に高い空間線量を計測したと明らかにした。東電は「タンク内の汚染水が漏れた可能性が高い」としており、少なくとも120リットルが漏れたとみられる。

原子力規制委員会は、国際的な事故評価尺度のレベル1と暫定評価した。8段階のうち下から2番目の「逸脱」に当たる。

東電は海への流出はないとしているが、原子力規制庁は19日、汚染水が付近の排水溝から海に流出した可能性を調査するよう指示。漏洩場所の特定やモニタリング監視の強化なども求めた。規制庁の保安検査官が19日午後、周辺のタンクを目視で調べたが、漏れた場所は特定できなかった。

東電などによると、19日午前9時50分ごろ、見回り中の社員が、水漏れが発生した際の流出防止のためタンク下に設けている鉄筋コンクリート製のせきの排水弁2カ所から水が流れているのを発見。せきの外部に縦横3メートル、深さ1センチなど水たまりが2カ所見つかった。

規制庁によると、せきの内側にも水たまりが広がっており、タンク数基が1~2センチの水につかっていたほか、外側の水たまりから離れた土壌でも高線量の場所があった。漏れた水が広範囲に広がった可能性がある。

18日午後5時ごろに社員が巡回した際、水たまりはなかったという。東電は「雨水を排水するため開けている弁を、汚染水漏れが見つかったら閉める運用だった」と説明。今後、運用方法の改善を検討するとしている。

東電によると、周辺のタンクには原子炉の燃料冷却に使った後、放射性セシウムを取り除く処理をした汚染水を保管しており、1基当たり千トン入るタンクが計26基ある。〔共同〕

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