2019年6月26日(水)

高砂香料、広島・三原に新工場 「事業継続考え西日本に」

2013/8/8付
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国内香料最大手の高砂香料工業は広島県三原市に食品向け香料の新工場を建設する。7日、広島県庁で記者会見した井垣理太郎社長は「事業継続計画(BCP)の観点から西日本に生産拠点が必要と判断した」とし、「天災が少なく交通インフラの整った三原への立地を決めた」と語った。

同社は三原西部工業団地(惣定地区)に5万2300平方メートルの土地を12億円で取得。2014年中に着工し15年上期から飲料や菓子など向け香料の生産を始める。18年には年間3000トンの生産を見込む。投資額は数十億円とみられるが、建屋や設備配置などの設計を詰めており「最終的な総額は未定」(井垣社長)という。

7月16日付で新工場を運営する生産子会社、高砂香料西日本工場(三原市)を設立し、来春卒業予定の地元高校生5人を採用。3年後には100人規模の従業員の大半を地元で採用するなど「地元密着の運営を目指す」(同)としている。

同社は鹿島工場(茨城県神栖市)と平塚工場(神奈川県平塚市)が主力だが、鹿島工場は東日本大震災で水などの供給が止まり生産休止に追い込まれ、倉庫も被害を受けて出荷に支障が生じた。4月には平塚工場が全焼し、「海外を含めた顧客から生産体制に厳しい指摘を受けた」という。

食品向け香料は静岡県袋井市の子会社でも生産しているが「津波被害のおそれがある」(同)。このため生産拠点の分散が必要と判断した。三原市の天満祥典市長は「人口増にもつながり大変喜ばしい」と歓迎し、「今後も災害が少ない地域として企業誘致に取り組んでいきたい」と述べた。

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