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原爆ドーム隣接ビルに平和学習施設 広島マツダの計画了承

広島市の景観審議会は5日、広島マツダ(同)が原爆ドームの隣接地に持つビルの改修計画をおおむね了承した。同社は平和学習のための展望空間や会議室を設けるなど建物の4割強を公共性の高いスペースとし、2015年3月末の開業を目指す。完成すれば原爆ドーム周辺を訪れる市民や観光客も利用できる、周辺では数少ない民間施設となる。

原爆ドームの左が広島マツダ大手町ビル。周辺は観光客向け施設が少ない(広島市)

同日、市役所で学識経験者らで構成する13年度第1回の景観審議会が開催され、事業者の松田哲也広島マツダ社長が改修計画を説明した。

現在の「広島マツダ大手町ビル」は地上12階建てで地下1階。高さは現状の51.5メートルを変えず地上14階建て地下2階に改修する。

1階は広島県の特産品などをそろえる物産館とする。原爆ドームが物産の販売促進などを目的とした「広島県産業奨励館」だったことから機能を継承する。

上層の12階は平和会議や平和学習のための「平和こども会議場」、13階は原爆ドームも望むことができる「平和の丘」と名付けた展望用の空間とする。2~11階は事務所で企業の入居を募る。

建物内の一部に平和の丘まで歩いて上がるスロープを設置。原爆投下後から現在に至る広島の復興の歩みや出来事をパネルなどで紹介する。一般開放する一部施設は入場を有料とする。

建物の壁面は緑化するほか、木製デッキで一部を覆う。改修後のオフィスビルの圧迫感などを抑え、原爆ドームや平和記念公園と調和した景観としたい考えだ。

審議会の杉本俊多会長(広島大学大学院工学研究院教授)は計画が周辺地域の増築規制を守っているほか、「平和学習など広島のまちづくりとして公共性が高く視認性の確保などに工夫している」と説明。市と景観に関する協議を進めていくことに同意した。

松田社長はビル改修計画について「(完成予定の)15年は原爆投下から70年。平和の尊さを感じられる場所にしたい」と話している。

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