富山市の夫婦殺害事件、元警官を不起訴へ 物証得られず

2013/7/24付
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富山市で2010年4月に会社役員夫婦が殺害され、住宅に放火された事件で、富山地検は24日、殺人などの疑いで逮捕された富山県警の元警部補、加野猛被告(54)=地方公務員法違反罪で公判中=を不起訴処分とする方針を固めた。地検から連絡を受けた遺族が明らかにした。地検が24日午後、発表する。

捜査関係者によると、加野被告は逮捕後一貫して容疑を認めているが、関与を裏付ける物証が捜査では得られず、事件の状況と供述に食い違いがあるとされる。地検は公判で有罪を立証するのが難しいと判断したもようだ。

2人殺害容疑で逮捕された元警官が不起訴となる異例の事態。捜査がずさんだったとの批判は必至だ。

事件は10年4月20日正午ごろ発生。富山市大泉の会社役員、福田三郎さん(当時79)方で、福田さんと妻、信子さん(同75)が首を絞められて殺害され、住宅に灯油がまかれて放火された。

10年6月に週刊誌編集部に送付された「犯人は私」との文章が書き込まれたCD-Rを県警が昨年8月になって押収。文章に名前の記載はなかったが、データの解析で加野被告の名前が検出されたことなどを受け、県警が昨年12月に殺人などの疑いで逮捕した。

供述に曖昧な点があったことから、刑事責任能力の有無を調べる鑑定留置が約4カ月間にわたり実施されたが、地検は勾留満期を迎えた5月「継続捜査が必要」として起訴の可否を判断せず、処分保留とした。

県警は鑑定留置中の3月に夫婦殺人事件などについて独自に事実認定し、懲戒免職処分とした。〔共同〕

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