膵臓がん組織を狙って死滅 東大、マウス実験で成功

2013/6/25付
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東京大学の片岡一則教授らは、膵臓(すいぞう)がんの組織に抗がん剤を効率的に運び、がん細胞を死滅させることにマウスの実験で成功した。抗がん剤の副作用を下げて、がんの治療効果を高めた。25日に米科学アカデミー紀要(電子版)に発表する。

白金からできた抗がん剤をなかにくるんだ「ミセル」という直径30ナノ(ナノは10億分の1)メートルほどの微粒子を設計した。抗がん剤と高分子の溶液を混ぜるだけでミセルができる。血管に注射すれば正常な組織に影響を与えずに、がん組織にだけ薬を運べる。

ミセルを膵臓がんを発症して肝臓に転移したマウスに注射すると、8週後も10匹すべてが生き延びた。人間にあてはめると5年間生存したことになる。抗がん剤だけを投与した場合は半数近くが死んだ。

膵臓がんは肝臓などに転移してから見つかることが多く、5年生存率が10%以下。

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