都、統計学会の賞を受賞 子ども教育に生かす
東京都が日本統計学会の統計活動賞を受賞することが決まった。子ども向けに統計の知識や有用性を伝えるデジタル教材を開発し、都内の全小中学校に配るなどの教育普及の取り組みが評価された。同賞は従来、大学などの研究機関や研究者が受賞しており、地方自治体が対象になるのは初めて。
都は昨年3月に統計学習コンテンツ「まなぼう統計」を制作した。飲料の自動販売機をどこに置くと売り上げが伸びるかなど身近な問題のシミュレーションなどを通じ、統計の考え方を楽しみながら学べるという。CDを都内に約2200ある小中学校すべて配ったほか、ホームページでも公開している。
都の担当者は「膨大なデータや数字を経験や勘に頼るだけでなく、統計的に正しく処理して扱うことが重要。子どもの教育に役立てたい」と話す。授賞式は9月9日、大阪府の大阪大学豊中キャンパスで開かれる。
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