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ピーチ、成田乗り入れ発表 関西―首都圏手軽に

関西国際空港を拠点とする格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションは11日、成田国際空港に乗り入れると発表した。人口が多い首都圏の利用客を取り込み、関西から首都圏へ手軽に使える足を提供する。路線が重複するLCCや深夜バスなど、交通機関による競争は今後激しくなりそうだ。ピーチは成田参入で首都圏に足掛かりを得るが、今後も関空を拠点とする方針に変わりがないことを強調した。

就航日は10月27日で、1日2往復(4便)運航する。朝の便は関空を午前7時10分に出発し、成田空港に8時35分に到着。夜の便は午後8時55分成田発で、関空には10時25分に着く。70~75%程度の搭乗率を見込んでいる。運賃は大手航空会社の半額以下とする。

関空を拠点とするピーチが成田空港に参入するのは、首都圏在住の乗客が増えているためだ。都内で記者会見した井上慎一・最高経営責任者(CEO)は「深夜バスで関空に着いてから、早朝発の関空―沖縄線に乗り込む人をよく見掛けるようになった」と話す。

首都圏でもピーチの認知度が上がり、最近では国内線に占める首都圏の乗客が1割弱まで高まっているという。成田参入で人口規模が大きい首都圏の需要を一気に取り込み、さらなる成長につなげたい考えだ。

関西の利用者にとっても、ピーチの成田便就航で利便性が高まりそうだ。成田空港は関空が手薄な欧米路線が充実しており、関空―成田線を乗り継ぎ便として使える。井上CEOは「日帰りで東京ディズニーランドにも遊びに行きやすくなる」と強調する。

今後、交通機関同士の戦いが激しくなるのは必至だ。すでに同路線ではLCCのジェットスター・ジャパンが1日4往復を運航している。低運賃を武器に若い利用客を引き付ける深夜バスも大きな影響を受けそうだ。ピーチが就航した鹿児島など複数の地域では、深夜バスが減便や撤退に追い込まれている。

ピーチが首都圏の空港に乗り入れるのは初めてで、今回の成田参入は巨大市場に足場を築く意味合いもある。成田空港を拠点化して路線増へ動くようなことがあれば、ピーチと二人三脚で利用客を増やしてきた新関西国際空港会社の経営に影響が及ぶ。

11日の記者会見で成田拠点化の考えがあるか問われると、井上CEOは「24時間空港でなければ拠点化できない。関空抜きの路線も考えていない」と強調。今後も関空で路線網を充実し乗客増に取り組む考えを示した。

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