2018年10月22日(月)

「黒部宇奈月温泉」北陸新幹線駅名に 温泉街から歓迎の声

2013/6/8付
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西日本旅客鉄道(JR西日本)と東日本旅客鉄道(JR東日本)は7日、2015年春に開業する北陸新幹線で新たに設置される富山、新潟2県の3駅について正式な駅名を発表した。仮称の新黒部から変更があった黒部宇奈月温泉は地元から要望のあった駅名の一つで、温泉街からは歓迎の声が聞かれた。15年に開業する金沢までの区間の駅名がすべて決まり、今後は利用者の利便性を大きく左右するダイヤ編成への関心が高まる。

今回駅名が決まった富山県の2駅はJR西日本の管轄。新高岡は仮称がそのまま正式な駅名になった。JR東日本の上越は上越妙高が正式な駅名になった。

同日、記者会見したJR西の三浦勝義金沢支社長は黒部宇奈月温泉駅について「駅の所在地と黒部峡谷の温泉地である宇奈月温泉の名前を組み合わせた。全国へのPRが期待できる」と話した。新高岡については「新」を付ける先行事例が多いことを理由に挙げた。

宇奈月温泉旅館協同組合の中島勝己理事長は「『宇奈月温泉』が駅名に入ったことは大変ありがたい」と歓迎の意向を表明した。

ただ黒部宇奈月温泉は漢字だと7文字でフル規格の新幹線の駅名としては最も長く、ひらがなでも同様に最長となる。黒部を技術の総本山と位置付け、拠点としての機能を高めているYKKの吉田忠裕会長は「どういう配慮があって決まったかわからないが、駅名としては長い」と指摘。同会長は簡潔な表記で、国内外から人を呼ぶ際にもわかりやすい駅名を期待していた。

新高岡については、地元では「万葉」の2文字を付けた駅名を希望する向きが多く、請願の中にも「高岡万葉」「万葉高岡」の2つが盛り込まれた。高岡が万葉集の編纂(へんさん)者といわれる大伴家持ゆかりの地とされ、地元でも親しまれてきたため。だがJR西はすでに桜井線で「万葉まほろば線」という愛称を使っており、新幹線の新駅では採用しづらかった。

「『万葉』は全国的には奈良のイメージが強い」(JR西日本幹部)という配慮もあったようだ。

今後は利用者の利便性や観光振興により大きな影響を及ぼす、各運行列車がどの駅に停車するかなどダイヤ編成の中身といつそれが決定、公表されるかに関心が集まる。

新幹線との乗り継ぎができるようになる地元の富山地方鉄道や路面電車のダイヤ編成を調整する必要性から、富山県の石井隆一知事は「理想的には開業半年前には決めてほしい」と要望。先行開業した九州新幹線のケースよりも早い段階での決定、公表を求めている。高岡や黒部の地元関係者の間では「全列車停車してくれるのか」という面も焦点になっている。

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