皇居ランに歩行者優先のマナー9カ条 千代田区などの官民委 - 日本経済新聞
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皇居ランに歩行者優先のマナー9カ条 千代田区などの官民委

皇居周辺でランナーや自転車利用者による歩行者との接触トラブルが頻発している状況を受け、東京都千代田区などの官民の委員会は6日、「歩行者優先」「周回は反時計回り」といったマナー9カ条をまとめた。競技会はスタート・ゴール地点を1カ所に限るなどのルールを決めた。ポスターや看板、パンフレットを通じて歩道利用者に周知する。

区・都・国のほか警察や学識経験者、地元住民組織、民間ランナーらでつくる「皇居周辺地域委員会」で策定した。マナーはスマートフォンや音楽プレーヤーを使う「ながら通行」を控えることなども盛り込んだ。

競技会やランニングイベントについては、これまで皇居西側の千鳥ケ淵公園など数カ所に分散していたスタート・ゴール地点を、集合場所に適したスペースのある南側の桜田門前広場に限定。人出の多い3月中旬から4月中旬にかけての観桜の時期は大会を避ける。こうした新ルールは広場や道路の管理者が使用許可条件に反映。9月1日から適用する。

いずれも法令の根拠はないが、「地域全体の了解事項」として利用者に浸透を図る。区まちづくり推進部の山口正紀部長は「(皇居周辺の)施設管理者と利用者が同じテーブルで議論して最低限のマナーとルールを利用者の発案に基づいてまとめたことは意義がある」と強調する。

皇居周辺にはウオーキングやランニング、サイクリング、観光など様々な目的で多くの人が集まる。歩行者にランナーが後ろからぶつかったり、グループの利用者が横に広がって道をふさいだりすることが問題視されていた。これまでランナー団体などが個別に自主的にマナーを打ち出していたが、広く共有はされず限界があったという。

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