JR京葉線、「風に弱い」返上 防風柵で運転中止時間92%減

2013/5/24付
保存
共有
印刷
その他

もう「風に弱い」路線じゃない――。東日本旅客鉄道(JR東日本)千葉支社は24日、強風によるJR京葉線の運転見合わせ時間が従来より92%減ったと発表した。43億円を投じて沿線に12キロメートルにわたる防風柵を付けた効果が出たという。ほぼ並行する形で内陸側を走るJR総武線との運転中止時間が逆転した。

京葉線は海に近く、高架橋が多いため、車体に横なぐりの風が当たり、しばしば速度規制がかかったり運転が見合わせになったりしてきた。JR東日本は風の強いポイントに高さ2メートルの防風柵を設置。これに伴い、運転を中止する基準を従来の風速25メートルから30メートルに緩和した。

千葉支社によると、防風柵の完成後の2012年11月から今年4月までの半年間で運転が中止になったのは3回のみ。止まった時間は合計30分にとどまった。同じ気象条件で防風柵がなかった場合に比べ、運転の中止時間は92%減った計算になるという。

速度を落として運転する時間も、柵がなかった場合より73%少ない978分(16時間18分)にとどまった。椿浩支社長は「京葉線は『風が吹くとすぐに止まる』といわれてきたが、ほとんど止まることはなくなった」と語り、今後は「より利用者の多い総武線をなんとかしたい」という。

実際、春の強風が続いた3月でみると、京葉線の運転中止時間はゼロだったのに対し、総武線は84分。従来との逆転が起こっている。防風柵の効果が実証されたとして「(風の強い)江戸川周辺を中心に今後の対策を強化したい」としている。

保存
共有
印刷
その他

関連キーワード

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]