2019年6月25日(火)

圏央道、木更津東―東金間27日開通 膨らむ観光期待
部分開通多く効果疑問も

2013/4/26付
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首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の木更津東インターチェンジ(IC)―東金ジャンクション(JCT)間が27日、開通する。羽田・成田の両空港と千葉県中央部のアクセスが改善するなど、連休を前に観光業界の期待は大きい。圏央道は今春、神奈川県内区間でも開通が相次いだ。ただ、環状に結ぶルートは部分開通が多く使い勝手が悪い。高い通行料金が問題となる区間もある。

「空港からのアクセスが改善し、会議や企業研修を誘致しやすくなる」。木更津東IC近くに立地するオークラアカデミアパークホテル(千葉県木更津市)。運営するかずさアカデミアパーク(同)の林孝二郎社長は期待を示す。これまで1時間近くかかっていた成田空港までの時間が40分程度に短縮でき、約30分の羽田とともに利便性の高さを訴える。

周辺の工業団地を含め千葉県の第三セクターが経営していたが、アクセスの悪さなどが響き2010年に経営破綻。その三セクを引き継いだだけに、アクセス向上は大きな意味がある。

いすみ鉄道(千葉県大多喜町)は5月3日から休日限定で、羽田空港から最寄り駅までバスで訪れるツアーを始める。JRだと東京駅から2時間かかる。「遠さを理由に敬遠する地方のファンもいた」(鳥塚亮社長)だけに、圏央道開通で羽田から1時間弱で来られるようになる。

整備中の首都圏中央連絡自動車道の茂原長南IC―茂原北IC間

整備中の首都圏中央連絡自動車道の茂原長南IC―茂原北IC間

長南町のゴルフ場「長南カントリークラブ」を運営する小湊鉄道の石川晋平社長は「都内からのアクセス時間が1時間から40分に短縮される。この20分は大きい」と開通を歓迎。来園者の大半がマイカーを利用する市原ぞうの国(市原市)は、年間来園者が2割増の18万人になると見込む。

一方で「町にどれだけの波及効果があるかは疑問」(睦沢町)との見方もある。また、木更津―東金間は既に別の高速道があるほか、東金の先にある松尾横芝ICで圏央道は現在途切れている。

国土交通省は開通区間の1日当たり通行量を2030年度で1万6千~2万6千台になるとみている。東京湾アクアラインの12年度の実績は3万8千台、館山自動車道は7万5千台。「人口減などを考慮している。経済波及効果に期待したい」(国交省)としている。

千葉県内の今回の開通区間には総事業費として3370億円を投じただけに、活用されなければ無駄な道路の代名詞になりかねない。関係自治体などは活性化に知恵を絞る必要がある。

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