ソニー、テレビ黒字化へ賭け 売れ筋の40型未満に大ナタ

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2013/4/12 7:00
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同社は例年、1~3月にブラビアの新製品を発表するのが通例となっている。そのモデル数は10年の23モデルをピークに、11年は16モデル、12年が13モデルと減少傾向にあるが、12年までは20~30型台も複数のモデルを展開していた。競合するシャープや東芝、パナソニックなどを含め、40型未満をここまで大幅に減らしたのは異例だ。

■32型は「どんどん落ちている」、HDDやBD内蔵機も採算合わず

ソニーが40型未満に大ナタを振るった背景には、40型以上の大型テレビの市場拡大という変化が、ここ1年のテレビ市場で起こっているためだ。

経済産業省の生産動態統計によると、国内のテレビ販売金額に占める40型以上の比率は、11年秋までは3割台で推移していた。その後、11年の年末商戦から徐々に増え始め、ロンドン五輪が開催された12年夏は7割近くまで上昇。五輪終了後は若干落ち着いたものの、6割前後を維持している。

「小さいテレビに対するニーズはあるので、今後も32型のラインアップは必要。手を抜かずきちんと進化した製品を投入するが、ラインアップは薄くなっていくだろう」と語るのは、国内市場におけるブラビアの販売を統括するソニーマーケティングの本多健二統括部長(ホームエンタテインメントプロダクツマーケティング部)だ。

本多統括部長は40型未満の市場について「40型未満の領域で主力となっている32型の販売台数は、前年比で半減以下の勢いでどんどん落ちている。このレンジは購入者も『映りさえすればいいや』という考え方だし、タブレットをテレビの代用として使う動きも広がってくる。今後も販売台数が減少し、金額ベースではさらに下落幅が大きくなるだろう」と厳しい見方を示す。

同様の理由でブラビアのラインアップから姿を消したのが、ハードディスク(HDD)やブルーレイ(BD)を内蔵した一体型モデルだ。「ニーズはあるが、BDレコーダーの方が圧倒的に使いやすく、価格も手ごろになってきている。今回は整理させていただいた」(本多統括部長)。今回の新製品は、いずれも外付けHDDを接続して録画する機能を備えるものの、それ以上の豊富な録画機能は、たとえ盛り込んだところでBDレコーダーにかなわず、採算が取れないとの判断だ。

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