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Jフロント奥田氏が会長退任、脱・百貨店に道筋 社長に山本氏

J・フロントリテイリングは25日、山本良一取締役(61)が4月1日付で社長に昇格する人事を発表した。茶村俊一社長(67)は代表権のある会長、奥田務会長兼最高経営責任者(CEO、73)は代表権のない取締役相談役に退く。奥田氏が進めてきた「脱・百貨店」への事業構造改革で一定の成果が得られたとして体制を刷新する。

「市場の変化に迅速に対応できるマルチリテイラー(総合小売業)としての基盤はできた」。1997年に大丸社長に就任してから16年間、陣頭指揮をとってきた奥田氏は25日の記者会見で、退任を決めた理由についてこう説明した。

奥田氏が取り組んできたのは既存の百貨店とは異なる新たな事業モデルづくり。背景にあるのは百貨店市場の縮小だ。日本百貨店協会によると97年の市場規模は9兆2千億円で、2012年は6兆円強と3分の2に縮んだ。

その間、07年に松坂屋と経営統合してJフロントを設立。11年に雑貨店「プラザ」を運営するスタイリングライフ・ホールディングスを持ち分法適用会社にして、12年には商業ビル大手パルコを買収した。長年の懸案だった不振の食品スーパー、ピーコックストアはイオンに売却する。

奥田氏は「13年度に連結営業利益を300億円(11年度は215億円)に引き上げる中期経営計画は達成可能だ」とする。ただ来春の消費増税後は消費環境が一段と厳しくなる見込みだ。「今後の成長をめざす次期中期計画は新たな経営陣で取り組むべき」(奥田氏)と判断した。

同氏から後継者の指名を受けたのは、Jフロント取締役で大丸松坂屋百貨店社長の山本氏。今後も奥田路線を継承して脱・百貨店モデルの完成をめざす。

また山本氏のJフロント社長就任に伴い、大丸松坂屋百貨店の社長は好本達也取締役(56)が昇格する。

やまもと・りょういち 73年(昭48年)明大商卒、大丸(現大丸松坂屋百貨店)入社。03年大丸社長、07年Jフロント取締役、10年大丸松坂屋百貨店社長。神奈川県出身。

好本 達也氏(よしもと・たつや)79年(昭54年)慶大経卒、大丸入社。12年大丸松坂屋百貨店取締役。

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