新社会人の一人暮らし 初任給から始める堅実家計
支出は収入の6割、貯蓄・自己投資に1割ずつ

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2013/3/2 7:00
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■カード利用控えて

注意したいのは、クレジットカードの使い方。カードで何かを買うと代金は後日、銀行口座からカード会社に払われる。つまり一時的に借金をするようなものだ。手持ちのお金がなくても買い物ができるのは便利だが、行き過ぎれば貯蓄や自己投資に回す資金を食いつぶすことになる。初めての一人暮らしでは、収入以上のお金を使わない訓練が重要。カードの利用はやり繰りできるようになるまで控えた方がよいだろう。

ステップ3は貯蓄。藤川さんが示した目安は収入の1割だが、ためられない人は多い。その場合は社内預金や財形貯蓄といった会社の制度の利用も考えよう。

社内預金は勤務先にお金を預けて積み立てる制度。金利は金融機関の定期預金(1年物で0.025%程度)に比べ有利なことが多く、給料から天引きで積み立てられる。財形貯蓄は勤務先が契約する金融機関の商品に、給料とボーナスから天引きで積み立てる。

財形貯蓄には目的を問わない「一般財形」、住宅資金向けの「財形住宅」、老後に備える「財形年金」の3種類がある。財形住宅、財形年金は一定額まで利子に税がかからないなど優遇制度がある。簡単に有利な貯蓄ができるので、制度があるなら使うことを検討しよう。

もちろん「制度がなければ、金融機関の積立預金を利用する手もある」(FPの深野康彦さん)。給料の振込口座がある金融機関で自動積立預金を申し込めば、手間なく毎月一定額を積み立てられる。

こうして一人暮らしのやりくりを考えていくと、なんだか節約ばかりの生活になると不安を感じるかもしれない。だが、そこは誰もが乗り越えなければならない自立の壁だ。その中で、自分を成長させる工夫が問われる。それがステップ4。自己投資だ。

FPの藤川さんは「節約ばかりでは人間として成長する機会を逃すので、まずは資格取得や海外体験などを勧める」と話す。つまりやり繰りでねん出したお金を、自分を成長させる原資にしようということ。やり繰りする力が、その後の自分を左右するということでもある。心して新生活に挑戦してほしい。

(横山雄太郎)

[日本経済新聞夕刊2013年2月26日付]

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