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新日鉄住金とJFEスチール、薄鋼板2割値上げ 4月分

鉄鋼会社が鋼材を値上げする動きが広がってきた。新日鉄住金とJFEスチールは21日、家電や建材に使う薄鋼板を4月出荷分から値上げすると表明した。上げ幅は最大2割前後と大きい。鉄鉱石など原料価格の上昇に加え、韓国の鉄鋼会社が日本向け薄鋼板をウォン高などによる採算悪化を背景に引き上げ始めたのも呼び水となった。

新日鉄住金は一般流通(店売り)市場向けを中心に薄鋼板3品(冷延、熱延、表面処理)の価格を1トンあたり1万円(12~18%)引き上げると表明した。同日、需要家や流通業者に申し入れを始めた。同社は2月出荷分で5千円(6~9%)の値上げを表明している。上げ幅は合わせると2割を超える。

JFEは1トン1万2千円引き上げる。上げ幅は15~20%になるもよう。値上げ表明は昨年5月出荷分以来だ。

今年に入り、建設用のH形鋼や異形棒鋼など鋼材の値上げが本格化している。

薄鋼板市場では韓国勢が2月積みから値上げに動き始めた。日本の鉄鋼商社によると、韓国側は足元のウォン高を受けてポスコ製の8~10%の引き上げを求め日本側と交渉を進めている。韓国製は2012年の平均で日本製より2割程度安く、販売量を伸ばしていた。

韓国側が値上げに動いたことで、日本の鉄鋼各社も「値上げを打ち出しやすくなった」(国内鉄鋼大手)という。

原料価格も上昇している。鉄鉱石は4~6月期の契約価格が上昇する公算が大きい。値決めの参考にする国際スポット価格から算出すると、1~3月期に比べ少なくとも3割は上がる見通しだ。円安も加わり、日本の鉄鋼各社の原料調達コストは大幅に上がりそうだ。

需要はH形鋼など建設向けが中心の鋼材に比べると回復が遅れている。自動車や家電向けが中心の冷延薄鋼板や表面処理鋼板は「引き合いはまだ弱い」(鉄鋼商社)。ただ、薄鋼板3品の中で最も汎用性があり、建物の壁材などに使われることが多い熱延薄鋼板は徐々に需要が上向いている。

冷延薄鋼板の取引価格(1.6ミリ厚、問屋仲間、関東地区)は現在、1トン7万4千円(中心値)。11年5~7月の高値と比べ20%安く、需要不振を背景に下落傾向が長期化していた。

新日鉄住金とJFEは鉄鉱石価格や為替の動向次第では、追加値上げをする方針だ。

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