匿名化忘れ掲示板接続か パソコン遠隔操作事件

2013/2/13付
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パソコンの遠隔操作事件で、威力業務妨害容疑で逮捕されたIT関連会社社員、片山祐輔容疑者(30)が遠隔操作に利用した無料レンタル掲示板に、同容疑者の派遣先のパソコンから匿名化ソフトを使わずに接続した記録が残っていたことが12日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁などは同容疑者が匿名化ソフトを使い忘れた可能性があるとみて、押収したパソコンの解析を進めている。

片山容疑者は昨年8月9日午前10時40分ごろ、名古屋市の会社のパソコンを遠隔操作し、インターネット掲示板「2ちゃんねる」に大量殺人予告を書き込んだ疑いで逮捕された。同容疑者は容疑を否認している。

捜査関係者によると、片山容疑者はウイルスに感染させたパソコンを遠隔操作する際、無料レンタル掲示板に指令を書き込んでいたとみられる。

無料レンタル掲示板への書き込みの大半は発信元の特定を避けるため、海外のサーバーを自動的に経由する匿名化ソフト「Tor」が使われていたが、一部にTorを使わずに接続した記録が残っていた。

警視庁などの合同捜査本部が発信元を識別する「IPアドレス」を調べたところ、昨年8月の大量殺人予告の書き込みの前後の時間帯に、同容疑者の派遣先のパソコンから直接、接続していたことが判明した。捜査本部は派遣先から押収したパソコンを解析し、接続状況の確認を進めている。

また、片山容疑者が1月3日に江の島(神奈川県藤沢市)で猫にSDカード付きの首輪をつけた後、この猫の画像が保存された携帯電話を売却していたことも分かった。

画像はすでに消去されていたが、捜査本部がデータを復元した結果、真犯人が報道機関などに送ったメールで示した、首輪を付ける前の猫の画像1枚と同じ画像が見つかった。撮影日時は不明だった。捜査本部は片山容疑者が証拠隠滅を図ったとみて、画像が撮影・入手された経緯を確認している。

捜査本部は江の島の防犯カメラ映像などから片山容疑者を特定し、今月10日、威力業務妨害容疑で逮捕した。無料レンタル掲示板への接続記録や携帯電話の画像から関与が裏付けられると判断したとみられる。

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