2019年1月21日(月)

ツネイシHD、多度津工場の生産停止 地元は雇用懸念

2013/2/9付
保存
共有
印刷
その他

造船・海運大手のツネイシホールディングス(HD、広島県福山市)は8日、多度津工場(香川県多度津町)での生産から撤退する方針を固めた。多度津工場は従業員約260人を抱えるほか、パートや派遣社員ら10人が勤務。同工場の下請け企業は35社に及び、下請け企業だけで約1000人が勤務している。工場が閉鎖されれば、地元の雇用に影響が出る恐れもある。

多度津工場の従業員約260人は常石工場(広島県福山市)やグループ企業に配転する。一方、月内をめどに同業他社に多度津工場の売却を打診しており、交渉がまとまらなければ年内にも閉鎖する。地元の多度津町は「影響については現在調査中だが、閉鎖した場合は地元雇用だけでなく、税収に関しても億円単位の影響が出るとみている。具体的な対応策は会社の方針がまとまってから決めたい」と話している。

多度津工場は1977年に経営破綻した旧波止浜造船の工場が前身。ツネイシHDは76年に旧波止浜造船と提携、経営破綻後の80年に傘下に収め、2000年に吸収合併した。最盛期の06年3月期には13隻建造していたが、11年12月期は7隻にとどまっていた。70~80年代の造船不況を構造改革で生き延びた多度津工場も今回の荒波は乗り切れなかった格好だ。

同社はここ数年、円高が進む中で建造コストを抑えるため中国・舟山とフィリピン・セブ島の造船子会社に新造船の建造を振り向けている。12年12月期は新造船62隻のうち中国が20隻、フィリピンが19隻、国内が23隻(常石12隻、多度津11隻)だった。今後は常石工場と中国、フィリピンの3拠点で生産する。

造船大手の生産撤退は12年6月の三菱重工業の神戸造船所(神戸市)での商船生産の撤退に次ぐもの。

日経電子版が2月末まで無料!いつでもキャンセルOK!
お申し込みは1/31まで

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報