鳥インフルの感染実験再開へ 各国研究者ら共同声明

2013/1/24付
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東京大学の河岡義裕教授ら各国の研究者40人は、毒性が強い鳥インフルエンザウイルスの哺乳類への感染実験を再開するとの共同声明を米科学誌サイエンスと英科学誌ネイチャーの電子版に発表した。危険な新ウイルスの作製や生物テロにつながるとの声が上がり、2012年1月から自主的に停止していたが、研究の意義が社会に浸透し規制の整備も進んだと判断した。

H5N1型鳥インフルエンザは人には毒性が高い。現状では人には感染しにくいが常に変異し続けており、いつ人に感染しやすくなるか分からない。哺乳類への感染実験は、大流行を防ぐために不可欠な一方、危険な新ウイルスを人工的に作り出しかねない。

不安払拭のため、研究者らは昨年1月から自主的に実験を止めた。その後、論文や国際会議で研究の意義は繰り返し説明され、世界保健機関(WHO)が実験設備の安全指標を発表。多くの国でも安全基準や研究助成体制の見直しが進んだ。実験を安全に進める環境が整いつつあり、研究成果がもたらす恩恵が危険性を上回ると判断、再開を決めた。

米国など基準の見直しが終わっていない国もあり、こうした国では引き続き感染実験を停止するとしている。

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