広島県、県産レモンを「とんかつ和幸」に54トン提供
広島県の仲介で、全国でとんかつチェーン「とんかつ和幸」を展開する和幸商事(川崎市)で県産レモンの利用が始まった。JA広島果実連が和幸商事と契約し、1年間で54トンの広島県産レモンを試験供給する。県産レモンの業務用の出荷はほとんど実績がなく、外食企業との連携を通じて販売促進につなげる考えだ。
従来、輸入レモンを使用していた和幸商事は、契約期間中は全量を広島県産レモンに切り替える。対象は「とんかつ和幸」の全国265店舗。エビフライやカキフライを盛り込んだメニューなどでレモンを添えて使用する。鮮度がよくなるほか、香りなどが利点となるという。
県産レモンの出荷時期は通常10月から翌年5月まで。JA広島果実連が新たに長期貯蔵が可能な技術を導入したことから、夏場の出荷が可能となった。