2019年5月23日(木)

副顧問2人、体罰黙認 大阪の高2自殺

2013/1/10付
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体罰を受けた男子生徒が自殺した大阪市立桜宮高校で9日夜、緊急の保護者説明会が開かれた。学校側は陳謝し、再発防止策などを説明。保護者らは「なぜ体罰に気付けなかったのか」と厳しい意見をぶつけた。体罰を加えたとされるバスケットボール部顧問の男性教諭は説明会を欠席した。

説明会終了後に記者会見した佐藤芳弘校長は、副顧問の教員2人が、男子生徒の自殺前日に顧問の体罰を目撃したのに、「恩師の指導に口出しすることじゃない」と事実上、黙認していたと明らかにした。2人は同校卒業生で、佐藤校長は「立場上言いにくかったようだ」と話した。

大阪市教育委員会への取材によると、顧問は自殺した生徒以外の部員に対する体罰も認め、「発奮させるためだった」と説明しているという。

同校などによると、説明会は約330人の保護者が参加。冒頭、出席者全員が黙とうし、学校側が「部活動の顧問以外の教員にも生徒が相談しやすい環境づくりに力を入れる」と再発防止策を説明。運動部の各顧問が「体罰のない学校づくりをする」と決意表明した。

説明会は約3時間に及び、保護者から「なぜ自殺する生徒が出るまで問題を放置したのか」と学校の管理体制のずさんさを批判する声が上がった。一方、「愛情のある体罰ならば許されるのでは」と擁護する意見も一部で出たという。

出席した保護者の男性(50)は「指導と体罰は紙一重だが一線を越えてはいけない。先生と親、生徒とのコミュニケーションが重要だと思う」と話した。

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