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輸入米の値上がり続く 業務用のコメ不足で

政府が主食用として輸入するコメの値上がりが続いている。今年度3回目となる入札の平均落札価格は前回から約7%上がった。申し込みも予定数量の約3.5倍と多かった。国産とほぼ同水準の価格で、輸入米の価格面でのメリットはなくなった。ただ、外食店などが使う割安な国産米は不足して高値が続き、輸入米に対する需要家の買い意欲は強い。

農林水産省が18日に入札を実施、19日に結果を公表した。平均落札価格は1キロ314円で、前回の11月より22円(7.5%)高い。2万5千トンの予定数量に対して応札は8万6863トンで、全量が落札された。

落札量が最も多かったのは中国産短粒種(精米)で約1万2千トン。価格は1キロ334円で前回より6.9%上がった。米国産は同325円で4.8%高い。10月の玄米の相対取引から国産の精米価格(全銘柄平均)を算出すると300円強で、中国・米国産より安い。

輸入米はこれまで、個人経営の飲食店などで国産米と混ぜて使われることが多かった。ただ東日本大震災後に流通市場でコメの不足感が強まり、大手スーパーや牛丼チェーンが輸入米の採用に踏み切った。「消費者からクレームなどがほとんどなかったことで、今年度から使いたいという需要家が一気に増えた」(大手卸)という。

2012年産の新米で割安なコメが不足していることも、輸入米に人気が集まる一因だ。外食店など業務用に使うことが多いコメは新米の出回り後も上昇。北海道産きらら397や青森県産つがるロマンの卸業者間取引価格(玄米、60キロ)は1万5千円台半ばで、10月から2~3%上がった。

次回の入札は来年2月ごろとみられる。市場では、次回も応札意欲が高く競争が厳しくなるとの見方が大半だ。国産の業務用の不足がすぐに解消する見込みは小さく、輸入米の需要は根強い。卸会社はすでに需要家と契約を結んでいる分のコメを調達する必要があるほか、新規の取引先を獲得するための材料として活用する例もある。

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