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年の瀬「乱戦」 各党が気勢

野田佳彦首相による突然の解散宣言から20日。民主党の分裂や新党の相次ぐ旗揚げなど政界のドタバタ劇を経て、衆院選が4日、公示された。既成政党に第三極勢力などが絡む選挙区が多く、まさに乱戦、混戦の様相。国の行く末を左右する選挙で有権者はどのような選択をするのか。立候補者は師走の街頭に飛び出し、舌戦をスタートさせた。

東京18区

自民元職、土屋正忠氏(70)は午前9時40分ごろ、東京都武蔵野市の事務所前で出陣式。支持者ら約40人を前に「いよいよ世直しの選挙が始まった。国民生活がどうなるかが問われる選挙だ」と気合を入れた。

民主前職の菅直人氏(66)との対決は3回連続。過去2回は敗れたが、政治経験は豊富。3年余りの民主政権を批判し「ガタガタになった日本を立て直す」と力を込めた。その後、街頭で「永田町に国民の声をしっかりと届ける」と約30分にわたり声をからした。

対する菅氏は4日正午ごろ、府中市内で選挙戦をスタート。演説の冒頭で「民主党政権の3年間、未熟な点、不十分な点など指摘を受けた。おわびしなければならないこともある」とする一方、「政権交代で少子高齢化対策に大きな一歩をしるした」と実績も強調した。

連続当選10回。知名度は群を抜くが、今回は逆風を受け安泰といえない状況。演説では福島第1原子力発電所事故にも触れ、「首相として事故を経験したからこそ、原発ゼロの世の中をつくることが私の使命」と訴えた。

「無所属で党利党略の既存政治と戦いたい」。無所属前職の横粂勝仁氏(31)は午前10時すぎ、府中市の京王線府中駅近くで街頭演説。昨年、菅内閣不信任決議案に賛成して民主を離党、神奈川11区から国替えした。「覚悟の是非を判断して」と菅氏へのライバル心をあらわに。「右肩下がりの政治、経済の状況を食い止めたい」と訴えた。

日本未来の党新人、杉村康之氏(43)は府中市の卸売市場で第一声。白のダウンジャケットに身を包み「消費税を上げるのか、原発を続けるのか、決められる最後のチャンスだ」と、居合わせた客や店主に訴えた。

共産新人、柳孝義氏(51)は午前9時50分から府中市内の都営アパート前でマイクを握った。支持者ら約20人に「選挙を前にして離れたり集まったりしている政党に、皆さんの願いを託せるか」と声を張り上げた。

日本維新の会新人、五十嵐勝哉氏(45)はJR武蔵境駅前近くで有権者らに向き合った。選挙カーの上から「この国の仕組みを変えなければならない。外資系企業で働いてきた経験を生かしたい」と訴えた。

候補者の第一声を聞いた府中市の会社員、室岡梓さんは(35)は2月に長女が誕生したばかり。放射能に対する不安などから「原発ゼロを訴える政党にひかれている」とする一方、「新党は政党を転々とする人たちでできている印象。安定した国政運営をしてくれる政党を選びたい」と話した。

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