2018年12月11日(火)

変わる大手町、再開発の範囲拡大 東京駅北東側も一体的に

2012/11/29付
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東京都千代田区大手町の「連鎖型再開発」に、東京駅北東側の常盤橋の街区が新たに加わることになった。オフィスビルを所有する三菱地所は土地の権利を、日比谷通り東側の街区に移転し、オフィスビルや和風客室のホテルを建設する。常盤橋街区も将来、一体的に再開発される見通しだ。

都や千代田区、中央区が今月それぞれ開いた都市計画の審議会で了承された。12月中に都市計画を正式決定する。

常盤橋街区には三菱地所が所有または出資している日本ビル、JXビル、JFE商事ビル、朝日生命大手町ビルのオフィスビル4棟がある。このほか、パソナグループの本部がある大和呉服橋ビルがある。

東京駅に近い好立地でテナントも多数入居していることから各ビルは当面存続するが、1950~70年代に竣工し老朽化したビルが多いため、将来、一体的に再開発する構想がある。

三菱地所は日本ビルなどの土地の権利について、日比谷通り東側の日本政策投資銀行、公庫ビル、新公庫ビルの3棟が建つ街区の権利と交換。この街区を先に再開発する。政投銀などのオフィスは今年10月に完成した東隣の大手町フィナンシャルシティに移転済み。ビル3棟は近く解体される。

三菱地所の再開発計画によると、政投銀ビルなどの跡地に地上31階建てのオフィスビルと、18階建てのホテルを建設する。2014年春に着工し16年春の完成を目指す。

オフィスビルには災害時の帰宅困難者対策として一時滞在施設や備蓄倉庫を整備する。「外国人ビジネスマンに日本の魅力を感じてもらう」(同社)狙いで、ホテルの約90室はすべて和風の畳敷きにする。温泉を掘削し、最上階に大浴場を設ける予定だ。

 ▼大手町の連鎖型再開発 オフィス街の老朽化したビル群を“玉突き"式に時間差を置いて高層ビルに建て替えるプロジェクト。区画整理し、土地所有権の移転を繰り返しながら再開発する。2009年に国の合同庁舎跡地に経団連会館やJAビルなどが移転。今年10月に経団連会館などの跡地に大手町フィナンシャルシティが完成した。
 ビルを同じ場所で建て替える場合は仮移転先の確保や引っ越しが二度手間になるが、連鎖型再開発では移転作業が一度で済む。国の都市再生特別地区の適用によって、ビルの床面積を拡大できる利点もある。

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