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北の炭鉱、輝き取り戻す
写真は語る

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2012/10/9 3:30
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北海道の釧路沖。海底下約220メートルの地中に迷路のように広がる薄暗い坑道で、巨大な電動ドラムカッターがうなりを上げる。

釧路コールマイン(KCM)の採炭現場。国内唯一の坑内堀り炭鉱だ。黒い炭層を削り取り、ベルトコンベヤーで地上へと運び出す。約300人の炭鉱マンが3交代制で、年間約55万トンの石炭を"ヤマ"から掘り出し、主に電力会社に供給する。

国内唯一の坑内堀り炭鉱「釧路コールマイン」。「切り羽 (きりは)」と呼ばれる採炭現場の最前線は、北海道・釧路沖の海底下約220メートルにあった。巨大な電動ドラムカッターが炭壁を掘り進める

国内唯一の坑内堀り炭鉱「釧路コールマイン」。「切り羽 (きりは)」と呼ばれる採炭現場の最前線は、北海道・釧路沖の海底下約220メートルにあった。巨大な電動ドラムカッターが炭壁を掘り進める

約4500万年前の地層から削られた石炭が光を反射しきらめいた

約4500万年前の地層から削られた石炭が光を反射しきらめいた

採炭は機械化されてはいるが、機械を動かすのは炭鉱マン。経験と知識が頼りだ。チームリーダーの「先山 (さきやま)」が部下の「後山 (あとやま)」を率いて作業にあたる

採炭は機械化されてはいるが、機械を動かすのは炭鉱マン。経験と知識が頼りだ。チームリーダーの「先山 (さきやま)」が部下の「後山 (あとやま)」を率いて作業にあたる

炭鉱マンを海底の

炭鉱マンを海底の"ヤマ"に運ぶのは「人車 (じんしゃ)」と呼ばれるケーブルカー。約300人が3交代制で昼夜働く

外国人研修生のため、中国語(右)やベトナム語でも書かれた入坑の注意事項。10年間で約1900人が保安技術などを実地で学び、母国へ帰った

外国人研修生のため、中国語(右)やベトナム語でも書かれた入坑の注意事項。10年間で約1900人が保安技術などを実地で学び、母国へ帰った

釧路コールマインは年間約55万トンを主に電力会社に供給している。船で出荷するため貯炭場は海のすぐそば

釧路コールマインは年間約55万トンを主に電力会社に供給している。船で出荷するため貯炭場は海のすぐそば

最盛期には全国に1000ほどあった炭鉱は、安い海外炭に押され、90年代までにほとんどが閉山した。現在操業しているのは北海道の8事業者だけ。KCMは02年に閉山した炭鉱を引き継いだ。採炭だけでは先行きが危ういため、中国やベトナムからの研修生受け入れ事業も経営の柱にしている。日本の保安技術を学んだ中国では、10年前に年間約6000人に上った事故による犠牲者が、3分の1に減ったという。「研修事業は生きたヤマがあればこそ」と菅原繁樹KCM管理部長。

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