台湾のエバー航空が新潟空港と台北を結ぶ定期便を新たに就航する。新潟県が5日、発表した。新潟空港に海外便が新規就航するのは1998年以来となる。運航期間は2013年1月12日~3月30日までだが、同社では4月以降の運航も検討中という。
副知事を団長とする台湾訪問団に対し、同航空が就航決定を伝えた。今後、日本で申請手続きに入り、正式な決定を経て詳細な運航スケジュールを発表する見通し。現時点では水曜日と土曜日の週2便を予定している。
11年度における海外から新潟県への訪問客のうち最も多く宿泊したのは台湾で、特に佐渡への観光客が多いという。県が台湾側に就航を働きかけていた。尖閣諸島を巡る問題については「影響は無く、台湾側の就航意欲も強い」(県空港課)という。県は他の航空会社と同様、着陸料の補助など優遇策を適用する。
新潟空港では現在、ソウルやグアムなどの海外路線が運航しているが、98年以降、新規就航がなかった。空港利用者が国内線と合わせて100万人を下回る状態が続いているが、新規就航で利用者の増加につながる効果も期待される。
これまで新潟県から台湾へ行く場合、成田空港などを経由することが多かった。県民の利便性向上とともに、台湾からの観光客の増加が期待される。