2019年7月18日(木)

「O2O」でシナジー創出、スマホ時代の通販進化 ECサイト「オーマイグラスィズ」、メガネドラッグと提携

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2012/8/21 7:00
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インターネットのサービスと実在の店舗を融合させ、シナジー効果を生む「O2O(Online to Offline)」が注目を集めている。スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)の普及で利用が拡大。小売りやサービス業を中心に広がりを見せている。

■メガネ通販の「オーマイグラスィズ」、メガネドラッグと提携

メガネの通販サイト「Oh My Glasses(オーマイグラスィズ)」を運営するミスタータディ(東京・品川)は21日、メガネドラッグ(東京・大田)と業務提携し、ECサイトで販売したメガネをメガネドラッグの関東70店舗で調整できるサービスを始める。

メガネドラッグと提携したメガネの通販サイト「オーマイグラスィズ」

メガネドラッグと提携したメガネの通販サイト「オーマイグラスィズ」

オーマイグラスィズは2012年1月にオープンし、約70ブランド、2000種類のメガネをラインアップする。何本でも無料で取り寄せて試着でき、14日以内なら返品送料や手数料が一切発生しない。オープンから7カ月でおよそ1000本を出荷した。

提携の目的は2つある。まずメガネ通販の弱点を補強することだ。メガネは衣類や靴などとは異なり、個人ごとにフレームの微調整が必要だ。購入直後のフィッティングや破損時のケアに不安を抱き、通販に二の足を踏むユーザーは少なくない。遠近両用など、実店舗でなければ作成できない特殊レンズもあった。今回の提携で、サービスを受けられる店舗数が4月から対応済みのマルイ20店舗と併せて、計90店に拡大する。オーマイグラスィズのサイトで購入したメガネの掛け心地の調整やレンズの作製・交換、破損時の修理などが、格段に受けやすくなる。

「実店舗とできることはたくさんある」(清川忠康CEO)。タブレット端末やスマホを活用し、集客に力を入れる考えだ。例えばメガネドラッグ店頭に米アップルのタブレット「iPad」を設置し、オーマイグラスィズの商品を高解像度で閲覧できるようにする、スマホの全地球測位システム(GPS)機能やフェイスブックの「チェックイン」などを利用して、メガネドラッグへ来店した人にオーマイグラスィズを推薦するサービスなどを検討している。

■市場の拡大、共に模索

メガネ業界でO2Oの先行事例を作ったのが、「JINS」ブランドで急成長を続けるジェイアイエヌだ。それまでのメガネ店はリピート来店を促すため、測定した視力データを顧客に教えないことが多かった。しかしジェイアイエヌは視力データを顧客に渡し、自社では個人情報を保管しない方法を採った。この方式なら測定データを持ち帰った顧客がオンラインショップにアクセスし、2本目、3本目のメガネを簡単に購入できる。2990円から購入できる安価なフレームも、ユーザーの新しい購買形態を後押しした。アフターサービスは全国に150店以上ある実店舗で受けられる。他にも実店舗を訪れた顧客に、ネット通販で使えるクーポン券を配るなどして送客。現在、オンラインショップの売上額は売り上げ上位ランキングの実店舗とほぼ同等で、オンライン先行予約品の中には、1日で7000本売れるフレームもあるという。

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