高知県須崎市と西日本高速、IC駐車場を津波避難所に
高知県須崎市と西日本高速道路会社は26日、高知自動車道の須崎東インターチェンジ(IC)料金所の駐車場を津波などの災害時の緊急避難所として一時使用する協定を締結した。すでに開通している高速道路施設を避難場所とするのは四国では初めて。
緊急避難場所となるのは、須崎東ICの料金所に隣接する社員用駐車場。約250平方メートルの広さがあり、海抜は28メートル。協定では、津波などの発生時や発生の恐れのある場合、津波警報が解除されるまで地域住民が避難することができる。
須崎東ICは須崎湾から約2キロ離れているものの、今年5月に高知県が公表した津波浸水予測では最大5~10メートルの浸水区域とされた。通常、社員用駐車場は立ち入りできないが、津波からの避難所として活用することを求める住民の声に応えた。市は38世帯94人の避難を想定している。
同様の協定は西日本高速道路の管内では、4月に宮崎県内の自治体と結んだのに続き2例目。徳島県とは2007年、徳島市に建設中の四国横断自動車道の道路用地の一部を避難場所として活用する協定を結んでいる。