2019年5月23日(木)

NEC株100円割れ、格付け見直しも ルネサス業績不安が重荷

2012/7/20付
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20日の東京株式市場でNEC株が大幅安となり、終値は前日比4円(4%)安の99円と、データが確認できる1977年以降で初めて100円を下回った。実質的に株式の35%を保有する半導体大手、ルネサスエレクトロニクスの業績不安に加え、NEC自体の成長戦略が見えにくいことが株価の重荷となっている。

下げ要因とされるのがまずルネサスの業績不安。NECは日立製作所や三菱電機と合計で500億円規模の融資などで支援に応じるとみられる。こうした流れを受け、格付け会社のムーディーズ・ジャパンは投資適格の「Baa2」(トリプルBに相当)としているNECの格付けについて、20日付で格付けの方向性を「安定的」から「ネガティブ」に引き下げた。広瀬和貞アナリストは「支援金額は小さいが、半導体事業を遠ざけてきたこれまでの経緯からすると信用力には悪影響がある」と指摘する。

次に成長シナリオが乏しいとの見方だ。株価水準は異なるが、シャープやソニーもNECと同様の動きをしており、「成長戦略が見えにくい国内の電機株を機関投資家が売却する流れがある」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券)という。

NECは2012年3月期まで2期連続の連結最終赤字を計上したが、人員削減を実施して今期は200億円の最終黒字を確保する計画。主力のIT(情報技術)サービスの強化に向け、今年に入って米国や豪州で相次いで事業買収に動いた。株価反転には海外事業などで成長性を示すことが必要となる。

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