JR東、無線列車制御システム導入検討 10年後メドに
東日本旅客鉄道(JR東日本)は無線技術を活用した次世代型の列車制御システムの導入を検討する。信号機や自動列車制御装置(ATC)などが不要なシステムで、JR東は今後、関連メーカーとの共同研究に着手する。開発が順調に進めば、10年後をメドに常磐線に先行導入する考えだ。
JR東が導入を検討しているのは「CBTC」と呼ぶシステム。無線を通じて列車の位置把握などの運行管理や自動運転、自動停止までできるのが特徴。関連メーカーの協力を仰ぎ、導入の検討を進める。
JR東は協力可能なメーカーを募集し、15日に応募を締め切った。CBTC導入に関心を表明したメーカーは10月末までにシステムの概要、実現できる機能、見積もりなどを提案。JR東は12月末までに各社の提案を比較し、詳細を検討する企業を1~2社選ぶ。その後、2013年12月末までに正式に依頼する企業を最終選定する予定だ。
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