「器用さ」は2系統の神経に関係 生理学研など解明

2012/6/18付
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 サルが指先を器用に動かすときに、脳と末端の筋肉をつなぐ2系統の神経回路が同時に使われていることを、生理学研究所(愛知県岡崎市)や福島県立医大、京都大のチームが見つけ、17日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。

 人も含めた高等な霊長類に共通の仕組みとみられ、脊髄損傷の患者らのリハビリに活用できる可能性を示す成果という。

 霊長類は進化の過程で、筋肉を動かす運動神経が脳と直接つながり、指を1本ずつ器用に動かす能力を獲得したと考えられている。このほか、別の神経を経由して脳と筋肉を間接的につなげる回路もあるが、働きは不明だった。

 チームは、サルの神経に遺伝子を組み込み、間接的な回路の働きだけを抑えた。するとサルは筒に入れた餌をうまく指でつまめなくなった。

 チームは、指を巧みに動かすためには、直接つながる神経のほかに、間接的な回路も併せて使われていると判断。同研究所の伊佐正教授は「この回路を活用すれば、直接つながる神経が傷ついた脊髄損傷の患者の回復を促進させたり、リハビリ法を開発したりできる可能性がある」としている。〔共同〕

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