2019年3月23日(土)

「ハデ婚」個性で勝負 名古屋の式場、新装相次ぐ

2012/6/5付
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名古屋市で結婚式場の新規開業や改装が相次いでいる。眺望の良さを売りに外食企業が超高層階にチャペルを設けたり、テレビ塔のレストランを結婚式中心のバンケット(宴会場)に衣替えしたりしている。老舗ホテルは寺院と組み和風のプランなどを強化している。名古屋独特の「ハデ婚」を維持しつつ個性で勝負し、少子化で減少する利用客の取り込みを狙う。

名古屋観光ホテルが始めた八事山興正寺での婚礼プランの模擬挙式

外食企業のジェイプロジェクトは今夏に名古屋ルーセントタワー(西区)最上階の40階にスカイチャペルを開く。高さ約180メートルで市内で最も高い場所にある式場になるといい、景観や名古屋駅への好アクセスを売り込む。併設するバンケットは120人と大人数の収容が可能。平日は法人のパーティーにも対応し稼働率を上げる。平均単価は300万円。年間で300組の利用、売上高10億円を見込む。

外食企業のゼットンはレストランだった名古屋テレビ塔(中区)4階を、結婚式向け主体のバンケットに切り替えた。式は展望フロアや希望に応じてテレビ塔下の公園で実施。「名古屋のランドマークで一生の記念日をつくれるのが魅力」(同社)。単価は310万円を想定。50万~100万円程度で2次会などの利用も見込み、年間165組の利用を目指す。

バンケットはレストランに比べ予約に応じた無駄の少ない運営が可能で、収益性向上にも役立つという。ビアガーデンを含むテレビ塔での事業の年間売上高を改装前から5%増の3億1500万円に育てる計画だ。

ブライダル専門企業の攻勢も目立つ。ハウスウエディングを手がけるブラス(愛知県一宮市)は貸し切り型の式場を名古屋駅近くと中区丸の内で相次ぎ開業。豊田市や岡崎市など名古屋市外で9施設を運営しているが、再開発を控える名駅前地区が式場選びで集客に有利と判断した。

ホテルも刷新に乗り出している。名古屋観光ホテルは八事山興正寺(昭和区)内を使い、和風のプランを強化する。由緒ある寺院で質が高い料理とサービスを受けつつ、和風の式ができる点を利用客に訴える。外部の施設を使うことで特別な式を望む顧客の需要に応えるだけでなく、利用が集中する日に受け入れる組数を増やす狙いもある。

名古屋東急ホテルは16階のロイヤルスイートルームの1室を改装。9月から20人程度の少人数向けバンケットとして利用できるようにする。北欧をイメージしたチャペルには光でオーロラを演出する照明技術を導入。「ほかではない演出を強化し、要望が多様化する利用客をつかんでいきたい」としている。

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