2019年1月23日(水)

「奇跡の一本松」保存へ 震災伝えるモニュメントに

2012/5/29付
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岩手県陸前高田市は28日、景勝地、高田松原で東日本大震災の津波の被害から唯一残った「奇跡の一本松」について防腐処理を行い、震災を語り継ぐモニュメントとして保存することを決めた。市への取材で分かった。

一本松は津波に耐えたことで復興のシンボル的な存在となっている。市では防腐処理後、2~3年かけ、現地で永久保存するか、移転させるかなどを検討。永久保存が困難な場合はレプリカを作製する可能性もある。

約9千万円の防腐処理費用(見込み)は全世界に募金を呼び掛けるとしている。

市などによると、一本松は海水を浴びたことで、根が腐っており、このままでは倒れるのが確実な状態。一本松の観察を続けている財団法人「日本緑化センター」(東京)が2月、木に防腐剤を塗るなどして保存することを市側に提案し、市が対応を協議していた。

緑化センターは28日、一本松を再調査、松は枯死状態で早急に防虫や防腐対策をとらないと倒れる危険があることを市にあらためて報告した。市は防腐処理し、一時的に保存することを緑化センターに伝えた。

戸羽太市長は取材に対し、「最終的な保存の形はまだ決めていないが、防腐処理は7月ごろをめどに行いたい」と話している。

一本松は昨年10月に海水で根が腐り、今後の生育が困難と判明。緑化センターが倒木の可能性を市に伝えていた。〔共同〕

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