ニッケがメガソーラーに参入 30億円投資、保有ゴルフ場を閉鎖
毛織物大手のニッケは25日、大規模太陽光発電所(メガソーラー)事業に参入すると発表した。兵庫県にある同社保有のゴルフ場を閉鎖し、跡地15万平方メートルを活用する。出力は9800キロワットで投資額は30億円。2013年3月の稼働を目指す。再生可能エネルギーの全量買い取り制度をにらみ、売電事業を新たな収益源に育てる。
年間の発電量は9537メガ(メガは100万)ワット時で、一般家庭の2600世帯分の電力使用量を賄える。発電した電力はすべて関西電力に売電する予定。ニッケの売上高を年4億円押し上げるとみられる。
電力会社に太陽光などの再生可能エネルギーの全量買い取りを義務付ける制度が7月に始まる予定で、経済産業省は1キロワット時当たり税込み42円とする方向で調整に入った。ニッケでは「その価格で決着すれば採算に合う」としている。
跡地を利用するゴルフ場は「ニッケゴルフ倶楽部土山コース」(兵庫県稲美町・明石市)で、9月に閉鎖する。近年は赤字が続いており、メガソーラーとして活用した方が不動産の有効活用につながると判断した。
関連企業・業界
企業: