海外航空、日本で続々増便 需要回復で観光客争奪戦

2012/5/23付
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海外航空会社が日本便を拡大している。フィンランド航空は6月から成田―ヘルシンキ線を週3往復増やすほか、中国国際航空も7月から仙台―上海―北京便を週1往復追加する。東日本大震災後に落ち込んだ海外旅行などの需要が堅調に推移しているためだ。今後、国内の格安航空会社(LCC)も国際線を拡大する方針で、競争が一段と激しくなりそうだ。

フィンランド航空は6月11日から10月27日まで期間限定で増便。成田―ヘルシンキ線は定期便も合わせると合計週10往復体制にする。ヘルシンキで乗り継ぎすれば欧州主要都市に最短で到着できることを売りに、夏休みの欧州への日本人旅行客の需要を取り込みたい考えだ。

米系航空大手ではデルタ航空がこのほど羽田―デトロイト線を再開。ユナイテッド航空も3月に関空―サンフランシスコ線を週5往復から毎日往復に増便した。「ビジネス客中心に東日本大震災で落ち込んだ需要が戻り傾向にある」(ジェームス・ミュラー副社長)

各社の国際線拡大の背景にあるのが震災で落ち込んだ日本における出入国者数の回復。円高を背景に出国日本人が増え今年2月は前年同月比で13%増加と震災前を大きく上回った。日本へ入国する外国人の数も昨年4月には約39万人に落ち込んだが今年1月にほぼ倍の約78万人にまで復調。「3~4月も欧州からの観光客の利用が目に見えて増えた」(フィンランド航空)

国内大手でも全日本空輸が当初10月以降に予定していた成田―シアトル線を7月に前倒しで開設するほか、日本航空も12月に成田―サンディエゴ線を新設。アジアからの訪日客の増加傾向を受け、中国国際航空が仙台便を7月15日以降に1往復増の週3往復にする。

国内LCCも関空を拠点にするピーチ・アビエーションが今月のソウル便に加え、7月に香港、9月に台北線を開設。ジェットスター・ジャパンも来年中に国際線に参入する予定で国内外の既存航空会社も交えて国際線でも顧客の争奪戦が激化しそうだ。

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