2019年1月17日(木)

シリア、複数政党で初の議会選 反体制派は不参加

2012/5/8付
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【ダマスカス=共同】アサド政権と反体制派の衝突が続くシリアで7日、事実上初の複数政党制による議会選が行われた。しかし、有力な反体制派は参加せず、強固な組織を持つ与党バース党の圧勝が確実。治安悪化で選挙実施が困難な地域も多く、シリア情勢の安定や民主化にはつながらない見通しだ。

議会選は、昨年来の反体制デモ拡大を受け、アサド大統領が主導した政治改革の目玉の一つ。与党バース党を「国家を指導する政党」と規定した条項を削除し、翼賛政党以外の新党結成を認めた新憲法がことし2月の国民投票で承認されたことを受け、実施された。

しかし、国内の有力な反体制組織は、改革が不十分で依然として独裁が可能だと批判。政権の武力弾圧継続についても「軍事的威嚇の下で公正な選挙は無理」として不参加を決めた。

議会定数は250。フランス公共ラジオによると、7新党の候補を含む7千人以上が出馬した。候補者に対する脅迫や暗殺事件もあり、辞退者も出た。投票は7日夜に締め切られ、1~2日後に大勢判明の見通し。

シリア情報省が外国人記者の取材を認めた首都ダマスカス市内の投票所は、訪れる有権者もまばら。女性教員カウサル・アッバスさん(30)は「ボイコットするのも自由だが、私は大統領が進める段階的な改革を支持する」と語った。

一方、軍と反体制派の武力衝突がたびたび起きているダマスカス近郊の住民によると、近郊の地区では覆面をした反体制活動家が数週間前から「投票に行ったら安全は保証しない」と住民に警告。公正な選挙実施には程遠い状況という。

シリア人権監視団(英国)によると、シリア各地では7日、政権側の攻撃で一般市民計7人が死亡した。フランス公共ラジオが伝えた。

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