東京都、環状4号線の整備狙う 高輪議員宿舎跡地を購入

2012/4/25付
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東京都港区にある衆議院高輪議員宿舎の跡地を東京都が購入する。購入額は約100億円で、早ければ9月議会で補正予算案を審議する。都は買った土地を計画中の「環状4号線」の整備に充て、JR品川駅周辺の渋滞緩和や利便性向上につなげる考えだ。ただ周辺の用地の買収は進んでおらず、実現には課題が多い。

議員宿舎跡地の面積は1万3691平方メートルで、JR品川駅から西へ約500メートルの位置にある。国有財産台帳によると、昨年3月末時点の価格は約99億円。もとは衆議院が管理していたが、売却して東日本大震災の復興財源に充てるため、昨年9月に財務省の管理に移った。

都は今年3月、跡地の購入に名乗りを上げた。財務省は25日に跡地を都に売却すると発表。今後不動産鑑定士らと改めて売却額を算定する。都は購入が妥当かどうかを財産価格審議会(知事の諮問機関)に諮った上で、議会に補正予算案を提出する。財源は都債などで手当てする。

跡地は環状4号線の計画エリア上にある。都心の主要な一般道路をつなぐ環状4号線は半分強しか完成していない。特に港区高輪の国道15号(第一京浜)と、同区白金台の目黒通りを結ぶ区間は民間ビルや住宅が建ち、着工のめどすら立っていなかった。

都は跡地の買収によって環状4号線の整備が動き出すことを期待する。国道15号と桜田通りがつながれば港区から品川区への交通が便利になる。「品川駅はリニア中央新幹線のターミナル駅になる。道路の整備は街づくりの上でも重要だ」(都市整備局)とみる。

ただ、跡地から西の地域は民家が多く、十分な幅の道路を造るには地権者との用地買収交渉が必要になる。交通量の増加に地域住民が難色を示すことも考えられ、環状4号線の完成までの道のりは遠い。

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