鳥越製粉、海外市場に活路 売上高倍増目指す

2012/4/18付
保存
共有
印刷
その他

鳥越製粉は海外事業を強化する。2012年12月期中に米国のパン市場に参入するほか、台湾ではパン・洋菓子メーカーへの販促策を積極展開することで業務用商品の販売を拡大する。日本国内は人口減などを背景に、パンや麺類など小麦粉製品の生産量は頭打ち状態が続く。今後の成長には海外市場の開拓が急務で、12年12月期の海外売上高は前期比2倍に伸ばす方針だ。

米国では製粉時の副産物である小麦の外皮「ふすま」を配合した自社のミックス粉「パンdeスマート」を使ったロールパンを発売する。新商品は小麦粉やでんぷんを使用していないのが特徴で、既存品に比べ糖質を8割程度減らせるという。米国では肥満が社会問題になっており、同社は新商品の投入で消費者の健康需要の取り込みを狙う。

商品の製造は現地企業に委託する方向で検討している。販路も日本貿易振興機構(ジェトロ)の協力を得て具体策を今後詰める。新商品の販売と並行し、現地の製パン会社向けにパンdeスマートを売ることも視野に入れる。

台湾では現地のパン・洋菓子メーカーを対象に、自社のミックス粉の活用法などを紹介する講習会を開催。食品関連の展示会への出品も積極展開する。一連の販促策を通じ、業務用ミックス粉の販売拡大につなげる。

現在、鳥越製粉の海外事業は10年12月期に本格的に始めた台湾のみ。11年12月期の海外売上高は5000万円程度だったとみられる。12年12月期は前期比2倍の1億円程度にまで引き上げる考えだ。

日本国内の小麦粉製品の生産量は近年、460万トン前後で推移し、頭打ちの状態が続いている。国内市場の拡大が期待できない中で、同社は海外市場に成長の活路を求める。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]