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東京ゲートブリッジ、12日開通 観光誘客 期待もつなぐ

東京港の新しい名所となる東京ゲートブリッジが12日に開通する。恐竜に似た形状に加え、全長2618メートルとレインボーブリッジの約3倍の長さもあり、注目が集まっている。橋の下を船で通る民間のツアーは満席。地元でも観光誘客への期待が高まっている。

橋は東京湾にある中央防波堤外側埋め立て地と江東区若洲の間を結ぶ。片側2車線と歩道があり、通行は無料。国土交通省関東地方整備局と東京都が1125億円をかけて整備した。中央防波堤外側地区―新木場(東京・江東)を車で移動する際の所要時間が現在の19分から10分に短縮される見込み。同地方整備局は周辺道路の混雑の解消などで、開通後は年間158億~190億円の経済効果があると試算している。

独特の形状は、限られた空間に橋を架けるための苦肉の策ともいえる。羽田空港に近く上空を飛行機が通るため、つり橋にはできない。橋の下を大型貨物船が通ることから、中央部の橋脚の間隔もあけなくてはいけない。橋の強度を保つため、橋げたの上下に鋼材を三角形に組んでいくつも重ねた。横から見ると、2匹の恐竜が向かい合っているような形をしている。

橋の表面は滑らかで凹凸が少ない。維持管理の手間を省くため、鋼材をつなぐ際にネジをほとんど使わずに溶接しているからだ。橋の中にはひずみや伸び縮みを計測するセンサー計30個も埋められている。データを自動で監視所に送ることで、地震の影響などをすぐに把握できる。

魅力は橋そのものの構造美だけではない。近くに高い建物が少なく、橋の上からも絶景が楽しめる。約10キロ離れた東京スカイツリー(同・墨田)に加え、晴れた日には富士山も見渡せるとあって、人気は高まっている。都などが4~5日に開いたイベントでは1万5000人が橋を渡った。同地方整備局が1月に開いた見学会にも定員の3倍超の570人が応募した。

旅行会社などのツアーも増えている。クラブツーリズム(同・新宿)は12日に橋の下を船でくぐり抜け、羽田空港付近まで行くクルーズを実施する。3月末以降もホテルでの食事をセットにした数千円のクルーズを売り出す予定。はとバス(同・大田)も橋を渡るツアーを催すほか、シーライン東京(同・港)も昼食とセットにした橋を巡るクルーズを運航する。

地元の江東区は8~9月に橋の周辺で子ども向けキャンプなどの誘客イベントを開くことを検討している。周辺への都バスの増発も都に要望する方針だ。同区は「新たな観光資源になる」と期待している。

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