「八王子の顔」28年に幕 そごう閉店、秋にはJR系がSC

東京都八王子市の商業の核として八王子駅北口で28年にわたり営業してきた「そごう八王子店」が31日、閉店した。一時は山梨県からも買い物客を集めたが、立川や吉祥寺など沿線の商業集積地との競争が激化し、ここ3年は売り上げが低迷していた。同店の後には今秋、新しいショッピングセンター(SC)が開業する。
そごう閉店により、八王子駅周辺には百貨店がなくなる。地元では商業の地盤沈下や街のイメージ低下を懸念する声は強い。八王子市が別の百貨店の誘致に動いたり、八王子商工会議所が営業存続を求める署名運動をしたりしたが、いずれもうまくいかなかった。
同店の後にはJR東京西駅ビル開発(東京都八王子市)が今秋、直営SCを開く。八王子駅南口で営業する同社の商業施設「セレオ八王子」と統合する計画で、延べ床面積は9万平方メートルを超え、JR東日本グループの駅ビルで最大級の商業施設となる。
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