全農相対取引、福島産米を値下げ 中通りコシヒカリ1割

2012/1/30付
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JA全農福島は30日、卸会社向けに出荷する2011年産米の相対基準価格を、中通り産コシヒカリなどで約1割引き下げた。東京電力福島第1原発事故による風評の影響で在庫が膨らんでおり、値下げで販売を進める必要があると判断した。

主力銘柄のコシヒカリは中通り産と浜通り産を現行価格から60キロ1500円(9.8%)下げ、1万3800円、1万3700円に、ひとめぼれは500円(3.5%)安の1万3500円とした。需要家との販売契約が比較的順調な会津産コシヒカリは据え置く。

同県内のコメからは昨年11月以降、政府の暫定基準値を超える放射性物質の検出が相次いだ。基準値超え後は「コメがまったく売れない」(農業法人)。全農福島でも計8.1万トンの集荷量のうち、昨年12月末までに需要家と販売契約できたのは2万トン弱。全県でも生産量のほぼ半分にあたる15~20万トンの在庫を抱えるとみられる。

全農福島は放射性物質の検出限界値以下のコメしか出荷していない。値下げで業務用を中心に需要を回復させたい考えだ。11年産米は低価格米が不足気味で「出荷契約がほぼ終了している産地も多い。相場全体の下げ要因にはならない」(大手コメ卸の木徳神糧)という。

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