SUMCOの今期、90億円の最終赤字 黒字予想から

2011/12/7付
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SUMCOは7日、2012年1月期の連結最終損益が90億円の赤字(前期は655億円の赤字)になる見通しだと発表した。従来は25億円の黒字を予想していたが、パソコン向け小口径半導体ウエハーや太陽電池向けウエハーの不振で赤字が避けられなくなった。これまで未定としていた年間配当はゼロ(前期も無配)とする。

今期の売上高は前期比11%減の2470億円と、従来予想を250億円下回りそう。景気減速懸念やタイの洪水の影響から、パソコンなどデジタル家電向け半導体需要が急減。200ミリメートル以下の小口径半導体ウエハーの出荷が想定以上に落ち込む。好調だったスマートフォン(高機能携帯電話)やタブレット端末向け半導体需要も、秋以降は伸び悩んでいる。

前期は84億円の赤字だった営業損益は設備投資抑制の効果などで黒字転換しそうだが、黒字幅は10億円と低水準。従来予想(120億円の黒字)を大幅に下方修正した。半導体メーカーの在庫調整の影響で300ミリメートル以上の大口径ウエハーの価格が下落し、採算が悪化する。

太陽電池用ウエハー事業は前期並みの約60億円の赤字になる。期初は20億円の赤字を見込んでいたが、ウエハー価格が期初に比べ30~40%下落したことが響く。

同社の場合、対ドルで1円の円高になると約10億円の営業利益が目減りする。通期の想定レートは1ドル=79円45銭と前期より約8円の円高で、年間で約80億円の減益要因になる。

同日発表した11年2~10月期決算は売上高が前年同期比7%減の1972億円、最終損益は21億円の赤字(前年同期は338億円の赤字)だった。

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