2019年8月23日(金)

10月の経常黒字62%減、8カ月連続縮小 輸出落ち込み

2011/12/8付
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財務省が8日発表した10月の国際収支速報によると、モノやサービス、配当、利子など海外との総合的な取引状況を示す経常収支は5624億円の黒字となった。前年同月に比べ62.4%減り、黒字幅は8カ月連続で縮小した。世界的な景気減速の影響で半導体・電子部品などの輸出が大きく落ち込み、輸出から輸入を差し引いた貿易収支が2カ月ぶりの赤字に転落したことが響いた。

貿易収支は前年同月比で1兆1098億円減少し、2061億円の赤字となった。輸出は5兆2642億円で2.7%減った。10月の貿易統計によると、世界的に需要が低迷している半導体など電子部品が20.8%減と大きく落ち込んだ。船舶も32.4%減った。自動車は東日本大震災後の減産の反動で、6.1%増えた。

輸入は21.3%増の5兆4703億円。22カ月連続で増加した。石油価格の上昇などを受けて原粗油が33.4%増、液化天然ガス(LNG)は63.8%増と大きく伸びた。

旅行や輸送などの動向を示すサービス収支は2754億円の赤字。福島第1原子力発電所の事故の風評被害などで、日本を訪れる外国人の数が大きく減った。

企業が海外投資から受け取る利子や配当などを示す所得収支の黒字額は20.3%増の1兆1215億円だった。証券投資で得た配当金が増え、黒字幅は7カ月連続で拡大した。

貿易収支の赤字傾向は11月も続いている。財務省が同日発表した11月上中旬(1~20日)の貿易統計速報によると、貿易収支は3666億円の赤字となった。

輸出は前年同期に比べて7.2%減の3兆3923億円。半導体や電子部品などの輸出減が重荷となった。輸入は3.9%増の3兆7589億円。火力発電所用のLNGの輸入が引き続き高水準だった。

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