OLC、震災乗り越え最高益へ 12年3月期、地方客掘り起こす

2011/11/5付
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オリエンタルランドの2012年3月期の連結純利益は28%増の294億円と過去最高になる見通しだ。東日本大震災で一時休業を余儀なくされたが、地方客の掘り起こしなどで再開後に入園者数が回復した。開業10周年を迎えた東京ディズニーシー(TDS)のイベント効果も出た。

「震災後の再開当初は厳しかったが、入園者は9月にはほぼ前年並みに戻った」。高橋渉執行役員は決算発表の席上、こう話した。上期(11年4~9月)の入園者は1073万人と前年同期比17%減にとどまったが、7~9月期に限れば入園者は前年を上回り、純利益は過去最高だった。

カギとなったのは地方客。首都圏からの来場者に比べテーマパークでの飲食や土産物に使うお金が多いという特徴がある。地方で展開した積極的な広告活動が奏功。TDSの開業10周年イベントも呼び水となり「今のペースなら例年通りの集客が見込める」(高橋氏)までに回復した。

イベント関連グッズの売り上げも客単価を押し上げた。上期に実施した子ども向けチケットの値下げを下期はやめることもあり、3月期通期の入園者単価は2%増の1万200円と2年連続で過去最高を見込む。

ただ、同社はイベントの翌年は収益が反動で苦戦する傾向がある。年間50億~60億円の売上高を稼いでいた海外サーカスが使う劇場施設も、年内で休止となる。同施設の再活用策やイベント戦略などが、来期も増益を維持できるかどうかのポイントになりそうだ。

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