2019年9月17日(火)

学習塾各社「体験教室」を拡充 栄光は英語で理科実験

2011/10/18付
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首都圏を地盤とする学習塾各社が「体験型教室」を強化する。栄光は小学生と幼稚園の年長の子どもを対象にした理科実験教室を3年以内に倍増させる。市進ホールディングスも作曲家など外部講師と一緒に専門技術を学ぶ体験講座を増やす。少子高齢化で教育市場が縮小。学習塾間の競争が激しくなるなか、子どもの学ぶ意欲を引き出すための体験学習を充実させ、競争力を高める。

外国人講師が英語で理科実験をする栄光の体験型教室

栄光は通常の学習塾に併設する理科実験教室「栄光サイエンスラボ」を倍増させる。現在は東京、神奈川、千葉の1都2県で10教室開いているが、3年以内に首都圏を中心に20教室にする。2012年度には埼玉に初めて設けるほか、神奈川にも新たに1教室開く。外国人講師が英語で理科実験を指導するイングリッシュコースも現在の3カ所から埼玉など年1カ所のペースで増やす。

同ラボを開催する教室では学校の理科実験室のような専用の部屋を整備。子どもたちが白衣姿になって顕微鏡やアルコールランプなど実験器具を使い体験学習する。テーマは金属や水溶液の性質、黒曜石を使った石器づくりなど幅広い。8人の少人数制で料金は月1万500円(月2回開催)。

一方、今月22~23日は小学生20人を対象に川崎市の寺院で読経やそうじの体験教室を1泊2日で開催。集中力の向上や生活態度の改善につなげる。

市進ホールディングスは、音楽家や大学教授、企業経営者らが専門技術や仕事内容を伝える体験講座「つばさクラブ」を拡充する。東京や埼玉、千葉で開催しているが、12年度の開催回数を24回程度と倍増させ、対象も現在の小学生から中高生まで広げる。講義内容は天体観測や漫画の描き方など様々で、12月は作曲家が楽曲づくりを指導し、生徒が自作CDを制作する。

同社グループで市進総合研究所(東京・文京)の細谷幸裕・能力開発部副部長は「従来、塾は受験準備が目的だったが、最近は将来の子どもの職業の適性や学びの意義を見つけたいというニーズが増えている」と話す。

明光ネットワークジャパンは、今年2月に練馬区にオープンした学童保育と塾を合わせた新業態「明光キッズ」のフランチャイズチェーン(FC)展開を計画する。

明光キッズは国語や算数といった通常の学習のほか、実験や工作など体験が目玉。例えば木工作業では杉やヒノキなどのさわり心地を感じて木の特徴を学んだりする。「都会のこどもたちに不足しがちな実体験を補うのが目的」(同社)だ。

神奈川が地盤の学習塾、中萬学院(横浜市)は小学生向け体験学習に力を入れる。今月22、23日には三菱みなとみらい技術館(同)と組んだ体験学習イベントでリニアモーターカーの工作などの講座を開催。今夏には新江ノ島水族館(神奈川県藤沢市)で実物に触りながらクラゲの生態を学習する講座を開いた。

矢野経済研究所によると、2011年度の全国の学習塾・予備校市場は前年度比約2%減の8990億円になる見通し。ここ数年は少子高齢化などで市場の頭打ちが鮮明となっており、今後も従来の科目の学習とは一線を画すサービス競争が激しくなりそうだ。

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