武田の純利益18%増 4~6月期、特許切れ減収一巡

2011/7/29付
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武田薬品工業が29日に発表した2011年4~6月期連結決算は、純利益が前年同期比18%増の755億円だった。主力の抗かいよう薬「プレバシド」の特許切れに伴う売り上げの減少が一巡。前期に国内で発売した抗がん剤「ベクティビックス」や糖尿病治療薬「ネシーナ」などが着実に伸び、収益を押し上げた。

売上高は1%増の3572億円、経常利益は15%増の1192億円だった。

増益のけん引役は前期以降に発売した新薬だ。37億円増えたベクティビックスをはじめ、高血圧症治療薬「ユニシア」などの新薬が順調に売れて81億円の増収要因となった。一方、プレバシドは特許切れの影響で前年同期の大幅減益の主因となったが、今4~6月期は小幅な落ち込みにとどまった。

一方、費用面では、円高・ドル安の影響から米国子会社での研究開発費が減少。前期に米国を中心に世界で約1割の人員削減を実施したことも奏功した。販売費及び一般管理費は122億円減少し、利益を押し上げた。 12年3月期通期は売上高が前期比2%増の1兆4500億円、純利益が1%増の2500億円とした従来予想を据え置いた。

5月に発表したスイスの製薬大手ナイコメッド買収の影響は織り込んでおらず、4~9月期決算発表の際に改めて収益への影響を公表する見通し。「9月末の買収完了に向けて統合チームを発足させた。両社の勢いを保ち、お互いの強みを生かす統合を目指す」(大川滋紀取締役)とした。

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