医薬品巡る特許訴訟、大合議で審理へ 知財高裁

2011/7/26付
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ハンガリーの医薬品メーカーが、協和発酵キリンの製品が自社の特許権を侵害しているとして製造差し止めなどを求めた訴訟の控訴審について、知的財産高裁は25日、裁判官5人による大合議(裁判長=中野哲弘所長)で審理することを決めた。同一物質に関する異なる製法が特許侵害に当たるかどうかについて統一判断を示すとみられる。

知財高裁の大合議は、判例の事実上の統一などが必要な場合に開かれる。2005年の同高裁発足以降、大合議での審理は6件目。

問題となったのは、高脂血症などに使う医薬品。協和発酵キリンは、ハンガリー企業の特許に記載されたのとは異なる方法で同じ物質を製造販売しており、「製法が異なるので特許は侵害していない」と主張している。

中野裁判長は同日の決定で「物質が同一かどうかで判断する説と、記載された製法に限定して判断する説とで裁判例が割れており、解釈を統一する必要がある」と指摘した。昨年3月の一審・東京地裁判決は、製法が異なれば特許を侵害しないとして請求を棄却した。

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