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サンゴのゲノム解読 沖縄科技機構、死滅の原因解明に光

独立行政法人・沖縄科学技術研究基盤整備機構はサンゴのゲノム(全遺伝情報)解読に世界で初めて成功した。サンゴの起源が約5億年前に遡るとわかったほか、サンゴの生態に関わる遺伝子が多数見つかった。サンゴの死滅につながる「白化現象」の原因を解き明かす手掛かりになる。英科学誌ネイチャー(電子版)に25日掲載される。

佐藤矩行代表研究者らが沖縄周辺に多く生息するサンゴの一種「コユビミドリイシ」のゲノムを約2年かけて解読した。ゲノムの大きさは約4億2千万塩基対で、ヒトの約7分の1。ゲノムに含まれる遺伝子の数は約2万3700個で、このうち約10%はサンゴ独自の遺伝子だった。

ゲノムの解読結果からサンゴが地球上に現れたのはカンブリア紀の5億2千万~4億9千万年前と推定した。従来は化石の研究から2億4千万年前と考えられていた。

コユビミドリイシが、共生する藻類「褐虫藻(かっちゅうそう)」と病原体とを区別する自然免疫系の遺伝子を持っていることも突き止めた。褐虫藻は光合成によって栄養を供給しており、失われるとサンゴが白く変色する白化現象が起きる。佐藤代表研究者は「共生のメカニズムを解明すれば白化現象を防ぎ、サンゴ礁を保全する手立てが見つかる可能性が高い」と期待する。

このほか、サンゴが紫外線を吸収する物質の合成に必要な遺伝子を持つことなども分かった。

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